天神学園の問題児再来
「駄目だ」

シオンは即座に言い返す。

「リプニー先生を、俺を守る為の盾や鎧にはできない」

「過小評価してますね」

ひゅん、と風切り音。

気が付くと。

「!」

携行砲の砲口が、シオンの眼前に迫っていた。

「倒せないまでも、シオン君に痛い思いをさせる事くらいは出来ますよ?私だって夏休み以降、鍛錬を欠かした事はありませんから。エージェントとしての任務…天神学園で暗躍する黒爪の動向を探る任務も終わってないですしね。私は私の為に、強くなる必要があります。更には」

携行砲の砲口が逸れた瞬間、シオンの顔はリプニーの胸に抱き抱かれる。

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