天神学園の問題児再来
「気分がいい、あの名門・夕城流の倅を這い蹲らせるのは」

マンイーターを肩に担ぐヴラド。

「ここで御家断絶にまで追い込むのもまた一興」

その言葉に。

「吸血鬼風情相手に夕城が滅ぶものかっっっっっっっっ!」

スックと立ち上がり、真太郎咆哮!

周囲の歓声が、一気に静まり返るほどの声だった。

「…失礼しました。非礼をお許し下さい」

我に返り、頭を下げる真太郎。

それに対し。

「貴様、俺に向かって吸血鬼風情だと?」

言葉とは裏腹に、ヴラドは笑っていた。

「この王となるべき男にその発言、万死に値する…来い」

ヴラドは二挺拳銃の銃口を真太郎に向けた。

「二目と見れぬ姿にしてやる」

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