世界はまだ君を知らない
考えるたびにまた「はぁ」と深い溜息が出てしまう。
その時だった。
窓の外がピカッと光ったかと思えば、ゴロゴロゴロ……ドーン!と、ものすごい雷の音が響く。
「ぎゃっ!?」
か、雷!?
驚き店頭のドアから外を見れば、真っ暗な外は大雨が降り、強風が吹き、いつのまにか大荒れの天気となってしまっていた。
うわ……ひどい天気。
奥にいたから全く気づかなかった。すごい雨に雷まで……。
これ以上ひどくなる前に帰ろうか、それとも和らぐまで待つべきか。
どうしよう、と一度悩むものの、再びゴロゴロ……ドーン!と鳴り出す雷に、私は「ひっ」と店内奥に身を隠した。
ダメだ、これは出られない……!
あぁもう、こんな天気ならひとりで残業なんてするんじゃなかった……。
そう後悔した瞬間、店内の明かりがフッと消え、一瞬であたりが真っ暗になる。