浮気、されても好きだなんて。
「ごめんなさい!」
唐突の、土下座。
「え?な、何、突然」
「あの、今更弁解はしません
たしかに僕は、若い子と遊んでました。
でも、一緒にいて安心できるのは、君以外にいません。
どうか!捨てないでください!」
いつも俺っていうくせに、何考えてんだか。
「……でも、若い子と遊ぶって言ったって限度があるじゃん。
遊ぶだけでバッグ買っちゃうの?
家に入れるお金も少なくなって、私は仕事してないから、生活できなくなるよ?
でも、それでも君が楽しんで仕事してるなら、いいと思ってたの。
私も仕事探せばいいかなって。」
私が話す度に、夫は泣きそうな顔をする。
大丈夫、私から捨てるなんて、有り得ないから。
「まさか、女の子に貢いでたから少なくなるなんて。思って、なくて…
その、最近は朝も夜も一緒に、ご飯食べれなくて、寂しかったけど、仕方ないのかなって、我慢してたの、に、本当は、一緒に、ご飯食べて、テレビとか見て、夜も一緒に寝て、」
話しているうちに、じんわりと視界がぼやけて、言葉がつっかえるようになった。
「それに、朝もいってらっしゃいって言いたいのに、私が寝てるうちに、出てっちゃうから、起きて、いないから、本当に私が君のそばにいる必要、あるのかな、とか思って、」
なんか、言ってることがめちゃくちゃで、
「最近、ずっといないから、寂しいし、私だって、癒されたいのに……っ、君がいないから、どうしようもないし、なんかずっと、身体の中が疼いちゃって、でも、どうすればいいの、か、わかんないし……
それでいて君は、女の子と遊んでて、もう、わけ、わかんなっ……!?」