俺様上司に、跪いて愛を乞え
「あの、部長……」

呼ぶと、

「なんだ……」

と、声がした。

「……すいません、ご迷惑をかけて……」

「謝るな。こんな時まで…」

部長の手が、私の頭を撫でる。

「でも、仕事がまだ……」

「熱のある奴を、放っておけるか…。会社ではなくても、パソコンがあれば、仕事くらいはできる」

部長が言って、ホテルのテーブルの上に、ノートパソコンを取り出した。

「…わかったら、寝ていろ」

「はい…」

部長がキーボードを叩く音を聞きながら、まぶたを閉じた。
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