腹黒エリートが甘くてズルいんです
乱雑な部屋の中で、まずはオジサマと過ちが起きなかった事にホッとして、とりあえずもう一度寝直そう、とミネラルウォーターを飲みながら考える。


よく見るとスマホは、メッセージの受信を伝えるランプが激しく点滅していて。


……まさかあたし変なことしなかったでしょうね?!と怯えつつも、記憶がないのは家に帰ってきてからだから大丈夫大丈夫、と自分を鼓舞しつつメッセージを確認する。

見知らぬ人と連絡先を交換するような失態もなく、メッセージの送信先はどうやらサユミで。


いくつも入っているメッセージは、一人で会場を飛び出し駅に向かったあたしを心配するものから始まり、披露宴と二次会への参加のお礼を丁寧に述べる、中々に心暖まるもので。
電波が悪かったのか、今更まとめて受信してしまい、折角の二次会の最中に主役に心配を掛けてしまったことをやや後悔する。

あたしの方が年上だっつーのに……ごめんね、サユミ。

けれど、スクロールをするに従って出てきた画像を見て、思わず指が止まり、更に激しい後悔があたしを襲う。
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