腹黒エリートが甘くてズルいんです
「……だから。酒井くんに頼まれたんですよね? みんなの前で、あたしを狙ってる、と言うように。もう大丈夫です、あの人のくだらないお遊びに付き合わされること無いですよ!」
言いながら、菅生さんの腕から抜け出そうとするのだけれど、中々抜けられない。
「へ? 酒井に? 何を? 俺達、普段そんなつるんでる訳じゃないし……今日だって、俺あいつが来るの知らなかったし」
菅生さんの優しい雰囲気が少し、色を変える。
今度はあたしが驚く番で、思わず気安い口調になってしまう。
「え? だって、同じ会社なんでしょ?」
あたしの言葉に菅生さんがプッと吹き出す。それでも、手の力は全く緩まないのだけど。
「どんな零細企業だよ。俺達松永物産だよ? 下手したら同じ部署でも顔合わせないよ」
……あ、嘘。そういうものなの?? 大きい会社だとは知っていたけれど……ちょっと、自分の会社と違いすぎて、想像すら出来ない貧困な脳みその自分が恨めしい。
同じ会社なら、挨拶したり、仕事の合間に話したり出来る状況だと思ってた。
でも、ということは?
背中が、ひやりとする。
言いながら、菅生さんの腕から抜け出そうとするのだけれど、中々抜けられない。
「へ? 酒井に? 何を? 俺達、普段そんなつるんでる訳じゃないし……今日だって、俺あいつが来るの知らなかったし」
菅生さんの優しい雰囲気が少し、色を変える。
今度はあたしが驚く番で、思わず気安い口調になってしまう。
「え? だって、同じ会社なんでしょ?」
あたしの言葉に菅生さんがプッと吹き出す。それでも、手の力は全く緩まないのだけど。
「どんな零細企業だよ。俺達松永物産だよ? 下手したら同じ部署でも顔合わせないよ」
……あ、嘘。そういうものなの?? 大きい会社だとは知っていたけれど……ちょっと、自分の会社と違いすぎて、想像すら出来ない貧困な脳みその自分が恨めしい。
同じ会社なら、挨拶したり、仕事の合間に話したり出来る状況だと思ってた。
でも、ということは?
背中が、ひやりとする。