猫の湯~きみと離れていなければ~
触られたところがくすぐったい。
一瞬見せた笑顔の理由は、間違いなくわたしの顔が真っ赤になっているからだよね。
嫌われていなくてホッとしているわたしは、1人で微笑んでる自分に気づいて恥ずかしくなってきた。
ごまかそうとゴロンとベンチに横になって桜を見上げると、太陽のあたたかな光を透かしている淡い桜色の花たちが、さっきまでの魔のループを浄化してくれている感じがする。
そしてゆっくりと、心地よい疲労感と眠気がわたしを包みはじめた。
よく考えたら猫町での昨日は、全然寝ていないし。
眠るつもりはないけれど、少しだけ。
陽向が戻ってくるまでと決めて、少しだけ目を閉じてみた。