感染学校~死のウイルス~
「2人でですか?」


あたしは驚いてそう聞き返した。


「あぁ。体育館内の食料も随分少なくなってるみてぇだし、食堂にある食い物を持ってくるつもりなんだ」


それは嬉しい提案だった。


だけど今は辻本先生が戻るのを待つ方が安全だ。


なにより、あたしたちは武器を持っていないのだから。


そう言おうとした時だった、アラタ先輩が金槌を取り出して見せた。


「あっ……」


あたしは思わず声に出してそう言っていた。


そう言えばアラタ先輩は武器を持っていたんだっけ。


「どうする? 行く?」


空音が聞いてくる。


勝手な行動をすれば、また辻本先生を困られてしまうことになるだろう。


だけど食料を移動して来ることはいずれ必要になるし、辻本先生の様子も気になる。


「行こう」


あたしは空音にそう言ったのだった。
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