感染学校~死のウイルス~
☆☆☆

いくらアラタ先輩が強くて武器を持っていると言っても、やっぱり不安だった。


あたしは体育館倉庫からバスケットボールを1つ出し、それを武器に歩いていた。


「お前な、ボールなんてほとんど役に立たないだろ」


アラタ先輩が呆れたようにそう言う。


「いいんです。いざとなれば相手に投げつけることができるし、こうして体の前で抱えて持てば、ガードもできるんですから」


あたしは自分の胸の前でボールを抱きしめるように持ち、そう言った。


そんなあたしを見て祐矢先輩はおかしそうに笑った。


「祐矢先輩は何か武器を持っているんですか?」


パッと見て何も持っていないように見える。


「あぁ、俺はこれ」


祐矢先輩はそう言うと、制服のシャツを少しめくって見せた。


下には鉄製の板があり、あたしは目を丸くした。


「防弾チョッキみたいなもんだな。真哉先輩と友菜先輩を探しに出た時、美術室で入手した」


そう言い、コンコンと叩いて見せる。
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