派遣社員の秘め事 ~秘めるつもりはないんですが~
「まあ、いわゆる一般的なイケメンで、いい学校出てて、ちょっと間抜けで可愛いところもあるんですが。
少々陰険で、性根が悪いので、私の好みではないです」
「……よくわかってるんだな、その男のこと」
はは、と蓮は笑い、
「従兄弟なんですが、兄妹のように育ってきたので」
ていうかですね、と渚に向き直る。
「そうなんですよ、ずっと、兄だと思ってたんですよ。
ちょっと手のかかる、しょうもない兄のように思っていたのに、いきなり、それと結婚しろとか言われても。
なのに、向こうは別にそれでいいみたいなんですよ。
なんで、男の人ってのは、そこで、すぐに切り替えられるんですかね?
財産目当てですか?」
とまるで、和博本人に向かって言ってるように訊いてしまう。
「いや、お前……、それは単に、お前にとって、そいつが兄のようだったってだけで、向こうは最初からそう思ってなかったってことだろ?
その男が、自分からお前と結婚したいと進言したんじゃないのか?」
少々陰険で、性根が悪いので、私の好みではないです」
「……よくわかってるんだな、その男のこと」
はは、と蓮は笑い、
「従兄弟なんですが、兄妹のように育ってきたので」
ていうかですね、と渚に向き直る。
「そうなんですよ、ずっと、兄だと思ってたんですよ。
ちょっと手のかかる、しょうもない兄のように思っていたのに、いきなり、それと結婚しろとか言われても。
なのに、向こうは別にそれでいいみたいなんですよ。
なんで、男の人ってのは、そこで、すぐに切り替えられるんですかね?
財産目当てですか?」
とまるで、和博本人に向かって言ってるように訊いてしまう。
「いや、お前……、それは単に、お前にとって、そいつが兄のようだったってだけで、向こうは最初からそう思ってなかったってことだろ?
その男が、自分からお前と結婚したいと進言したんじゃないのか?」