愛し、愛されたのは優しい死神でした。

「クス…でもその前に岳をあの団子状態から解放してやってくれますか?」

律さんが指差す方を見ると、部屋の片隅に小さく丸まって体育座りをした岳が親に怒られた時の様な目で私を見ている事に気が付いた。

『が…岳?どうしたの?』

「兄貴に怒られたのっ…!」

何とも言えない可愛い態度に吹き出しそうになりながら岳を宥めようとしゃがみ込み目線を合わせた。
< 146 / 553 >

この作品をシェア

pagetop