愛し、愛されたのは優しい死神でした。

律さんや岳ならそれ位理解してるだろうけど怖くて聞けない。

「どうしました?」

顔を上げると心配そうに見下ろす律さんだった。

『…あ…お腹空いたなって…☆アハハ…』

下手な言い訳に律さんは無言の圧力をかけてきたけど、慣れない作り笑顔で律さんに微笑み返した。

「…どうも納得出来ませんが…いいでしょう。」

渋々といった感じで溜め息混じりに納得すると私に背を向けた。

―この時間は私にとって貴重な時間。―
< 237 / 553 >

この作品をシェア

pagetop