愛し、愛されたのは優しい死神でした。

残りのクッキーを一口かじり、彼を思いながら食べたら更に美味しく感じた。

私にはタイムリミットがある…。その人は好きになっちゃいけない人かもしれない。

…もう二度とこうして巡り会えないかもしれないけど…こんな風に少しでも幸せと思えるのは今までに無かった。

だから律さんの言う通り…

"今を見よう"

…そう思った。気持ちに気付かせてくれた岳には感謝しないとな♪胸にぎゅっとノートを抱き締めて、目を閉じる。

その頃、岳はというと――。

「…俺もあいつと同じ顔なんだけどな~…」

こんな独り言を溢していたみたい―。

< 291 / 553 >

この作品をシェア

pagetop