愛し、愛されたのは優しい死神でした。

…ふいに出会って間もない頃の言葉を思い出す。

“『… 野菜は一杯食べた方が体に良いと思って…野菜ばかり食べてます 』”

…ルナは生きる為に自分に出来る努力をしてたんだ。生きる為に足掻いてたんだ。

…たまに自暴自棄になる時もあったが、本当は心のどこかでまだ生きたいと願っていて背中を押してほしかったんだな…。

「…ルナ…偉かったな、本当に…。でもまだ生きたい…よな…?」

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