愛し、愛されたのは優しい死神でした。
約束

―ドサドサドサッ―!!

「間に合ったぁぁぁ~!!兄貴!!間に合ったでしょっ!?」

「…あのな…喋ってる暇あったら手を動かせ!!ルキさんにしばかれるぞっ!!」

「あっ?!了解!!」

突然、大きな物音と岳の賑やかな叫び声が部屋に響いた。
こんな時でも二人のやりとりを聞くと笑ってしまいそうになる。

でももう目を開ける気力が無くて様子を見る事は出来ないから残念。

すると何やらごそごそと周りで音が聞こえる…。何してるんだろう?

―何か包み紙を破いてる音だったり箱を転がす音だったり―
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