愛し、愛されたのは優しい死神でした。

キッチンに立って食事を作る律さん。
一生懸命荷物を整理してる岳さん。
そんな二人を見ていたら、戸惑いと同時に心が少し和らいで楽しみにも似た感情が淡く広がった。

ずっと1人だった家に一気に二人も増える。…初対面で…慣れない男性二人だけど…!!

若干の不安を抱きつつも、頭の中を整理させようとした時だった。
キッチンの方から律さんの声が響いてきた。

「ルナさーん?ちょっと手伝ってもらえませんか?」

『は…はーいっ…』

律さんの元へ駆け寄ると調理台に食材を出している最中で。
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