愛し、愛されたのは優しい死神でした。

この人達は兄弟なんだろう。
こんな風に喧嘩はしてるけど全く敵意を感じない―。

「だってこいつ、さっきから消えたい消えたい言ってんじゃん!!未練が残ってようが何だろうがコイツが望んでんなら関係無いだろ?!」

「…はぁ…全くお前は…。」

『貴方も死神なの…?』

兄貴と呼ばれた青年に尋ねると小さく頷いた。

「そうです。…記録簿を見てお迎えに上がったのですが…どうやら別の方みたいですね…。」
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