心に届く歌
『コン!コンコンコン!コンコンコン!』
激しい扉のノック。
わたしは急いで振り向き、返事をしようとしたところで、扉が開く。
「シエル!?」
「っはぁ…はぁっ……は、ぁっ…」
肩を激しく上下させ荒く息を吐くシエル。
わたしは急いで駆け寄り、ガクンと膝から崩れたシエルを支えた。
「シエル。ねぇシエル。どうしたの?」
目線を合わせ、背中をさする。
顔色がさっきより悪くなっている気がした。
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