地味男の豹変〜隠された甘いマスク〜



それから色々あってやっとアイツと別れたのに、今度は俺が姉貴と甥っ子と水族館に行くと伝えなかったせいで玲美には誤解してさけられるし、やっと付き合えたと思ったら今度は高校の同級生に俺達を別れさせようとさせられたりして、付き合うまでも、付き合ってからも色々と大変だったけど、今はすっかり落ち着いている。


そして玲美の両親が年末年始で日本に帰ってきた時に挨拶をして、先では結婚をするつもりだと俺の意思を伝えたら、玲美の両親は反対することもなく、娘をよろしくお願いしますと言ってくれた。


勿論、俺の両親にも紹介はして、俺の両親も玲美を気に入り喜んでいてくれたまでは良かったんだ。


正月ということもあり、姉貴も実家に家族で来たんだけど、姉貴も玲美の事を忘れていなかったみたいであの時は〜みたいに会話が盛り上がっていたんだ。


そして皆でお酒を飲んだりして楽しくしていたんだけど、姉貴の子供の啓太が玲美を気に入ったみたいで、それから週末に姉貴から玲美に連絡があり、啓太が玲美の所に泊まりたいと言うものだから、玲美は断ることなく啓太を泊まらせた。


俺達の貴重な二人の時間だったのに、啓太が玲美を独り占めしている。


前まで陽兄たんって言って離れなかったくせに、手のひらをかえるように今は玲美にベッタリで、俺だってまだ一緒に風呂に入ったこともないのに二人で仲良く入っちゃってさ、まだ四歳の子供に俺は嫉妬している。


もうそんな週末が一ヶ月も続いているんだ。




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