地味男の豹変〜隠された甘いマスク〜
ーーー今私は究極に恥ずかしい
私は残業をして画像を撮り込む作業をしていた。
そして笹山くんと二人きりになった途端に、彼は私を抱きかかえ、向き合う形で彼の膝に跨っている。
何故こんな体勢で彼と向き合わなきゃいけないんだ。
彼は眼鏡を外して髪を掻きあげた。
私をジッと見つめる視線に心臓が激しく音を立てる。
「今日は玲美が俺にキスして」
「何で私が……それよりもこんな体勢するのおかしいでしょ?だから離して?」
「ダーメ!玲美がキスしてくれないなら俺にも考えがある」
そう言った彼は、私の首筋に顔を埋めて舌を這わせた。
「……ひやぁっ、ちょ、やめてよっ」
「玲美がキスしてくれたらやめてやるよ」
何で私がこんな目に……。
そう思ってる間にも彼の舌は動きを止めることなく耳を甘噛みされた。
「……っん」
くすぐったくて思わず声が出てしまう。
恥ずかしくて顔を隠したくなる。
すると今度は服の上からブラのホックを外されてしまった。
「な、何してるのよっ!」
「キスしてくれなかったら俺は止めないよ?どうする?俺はこのまま続けてもいいけど」
「わ、わかった、わかったからもうやめて」
すると彼は動きを止めた。
私は覚悟を決めて彼にキスをして直に離れようとしたら、今度は私の後頭部を手で押さえて、再び私の唇は笹山くんにより塞がれた。
彼のキスは私を気持よくさせて、最初は抵抗があったのに、今は自ら舌を絡め合っている。
「少しは上手くなったんじゃん!最初は嫌がって直ぐに離れようとしたのに、自分から舌を絡めて気持ちよさそうな顔をしてたしな?」
彼は唇を離すとそう言った。
「別に上手くなりたい訳じゃないから……それにキスするの嫌に决まってるじゃない!」
そう言って私は彼の膝から降りた。
いつになったら私は彼から解放されるんだろーーー