ブラッド
第45章
     45
 一日が終わると、G県警の所轄署に戻り、報告書を付けていた。


 そして帰宅する。


 連日ずっとそんな感じで、自宅マンションには寝に帰っていた。


 週が一つ明け、水曜になる。


 疲れが溜まっていた。


 だが、通常通り、朝出勤する。


 上下ともスーツに身を固めて、だ。


 捜査本部でパソコンを立ち上げて、キーを叩き始める。


 別に変わったことなどなかった。


 相変わらず、県警内は足並みがバラバラだ。


 まとまることがない。


 俺や伊里町のように外回りしていると、情勢は手に取るように分かる。

 
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