嘘つきトライアングル
『…ま、待って、翔。
し、死にそう。』
走り出した翔を追いかけるけど
走れば走るほど翔との距離は遠くなるばかりで
私はとうとう電柱にに手をついた。
「おいおい、お前どんなけ運動してないんだよ。」
振り返った翔がそんな私を見て困った顔をする。
私中学の時は吹奏楽部だよ?
バスケ部だった翔と一緒にしないで
もう私はいいから先に行って…そう言おうとしたら
「ヤベ…後5分。あー。もう分かったよ!」
翔は私の前まで戻ってくると背中を向けて屈んだ。
「ほら、乗れよ。」
『へ?』
「早くしないと俺も遅刻するだろ!」