嘘つきトライアングル
「あ〜。でもラッキーじゃね?」
先生がいなくなった後、翔はだるそうに頭の後ろに手を回し大きく背伸びをした。
『どうして?』
「入学式だよ。入学式。
正直あれ面倒くさかったんだよな。校長の話とか長いし…」
うーん…それは同感だけど
『翔、私こと怒ってないの?』
「何で?」
『だって、私が子犬とのんびりしていたから時間とっちゃったしその後も走れなくて翔におぶわれるなんてすごい迷惑かけたし…それで遅刻だよ?』
「別に怒ってねーよ。
お前が捨てられてる動物とか困ってるやつほっとけないのは昔から知ってるし、 おぶるのも俺がそうした方が良いと思ってしただけだから。」
『ごめん。』
「だからもう謝るなって。俺遅刻とか慣れてるし。
あーでも、もうちょっと痩せた方がいいんじゃない?」
そう言って翔は私のお腹を指差す。
失礼!
翔 意外といいやつ?って思い始めてたのにバカ!!
『余計なお世話!』
私はフンッと腕を組んでそっぽを向いた。
翔なんてもう知らない、デリカシーなさすぎ!
その時体育館の入り口が途端に騒がしくなる。
やっと入学式が終わったみたい。