☆お見舞いに来てください☆

そしてその瞬間ピキンと体が固まった。
すごく怖い顔をしてる…
今まで見たことのない表情をした彼は三島先生をとても冷ややかな目で真っ直ぐ見つめていた。


「せんせ……」
「秀……」


いつからそこに居たのだろう。
声が重なったと同時に私の腕は彼の手によって引き寄せられた。
そして保護されるかのように素早く肩を抱き寄せられる。


「三島先生、少し悪ふざけが過ぎやしませんか?」

「べ、別にふざけてなんかっ、私は本気よ!」

「だったら尚更たちが悪い」


先生はやっぱり冷ややかに言いきり、そして一段とビックリする低い声を向ける。


「彼女をこれ以上混乱させないでほしい」

「そんなつもりは……」

「あなたが頼るべき相手は俺じゃない。本当に寄り添ってほしいのは翔弥(旦那)でしょ?そこを勘違いしたらダメだ」


先生は冷たい視線を向ける。
そして三島先生は青白い顔をしてる。
まるで心外だというような表情に変わり、絞り出すように声を上げる。


「わ、私が血迷ってるとでも言いたいの?」

「当たり前です。これのどこが普通の会話だと?人の彼女におかしなことを言いつけて。冷静な人の言うことだとは到底思えない」

「べ、別にこれぐらいいいでしょ?何も別れてくれなんて言ってない。少しだけ私の側に貸してほしいとお願いしただけじゃないっ」

「それが非常識だと言ってるんです」
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