あなたにspark joy
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二時間後。

「嫌いって……」

家にあった白ワインがなくなる頃、篠宮さんがポツンと呟いた。

「え?なに?」

私が聞き返すと、篠宮さんはグラスを置きながら苦笑した。

「さっき公園で」

あ……。

「でも……篠宮さんも私が嫌いだったでしょ?飲み会の相手が私って分かってたら来なかったって言ったし」

私がそう言いながら向かいに座っている篠宮さんを見ると、彼は少し焦ったように口を開いた。

「いや、あの時は……理由も説明させてもらえない上に、あんなハッキリ否定されたのが癪に障ったというか。でも、嫌いになったんじゃないよ。ただ、生意気だなって」

……そう……だよね。

相手の理由も聞かずに、私……。

私は少し咳払いしてから身を正した。

「私……多分焦っていたんだと思います。親友は皆彼がいるのに、私はいない歴半年で……」

「……たった半年じゃん」

篠宮さんが驚く気持ちも分かる。

私は正直に胸の内を話した。
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