あなたにspark joy
「私ったらほんと、情けない。だから……あの時はすみませんでした」

ペコリと頭を下げると、篠宮さんは少し驚いた感じだったけど、すぐに微笑んだ。

「……フッ」

「……何ですか?」

微笑み以上の笑いが生まれたらしく、篠宮さんは白い歯を見せた。

「いや、別に」

別に……なんだろう……。

その時インターフォンが鳴り、私は反射的にキッチンの壁のモニターを見つめた。

……遠くてわからないけど……男性の顔が見える。

時間が時間だし、出ないでおこう。

「……出ないの?」

私は当たり前だと言わんばかりに頷いた。

「夜だし、宅配便なんて頼んでないし。危ないから出ません」

その時、ラグの上に放置していたスマホが鳴って、私はその画面を見て眉を寄せた。

……高広だ。

「なによ」

『居留守すんじゃねーよ』

げっ!高広だったの?

「だって画面遠くて。男だったから出るの止めたの。物騒だし」
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