本当の恋を知った日。
_第2節_運命の変わる時
その日帰ってすぐに病院へ行った。
平日だからか人は少なくすぐに検査したりした。
病院の先生が言った言葉はあの時聞いたのと同じ
 「起立性調節障害ですね。」
だった。
 「起立性調節障害は、低血圧からなるも 
  のでー…」
病院の先生の言葉は耳に入ってこない。
 「バスケ部なんだよね?」
突然の質問にビクリとする。
 「はい。」
 「じゃあしばらく学校の体育も部活もお 
  休みしましょうか。」
えっ??いまなんて……

 「運動できないのはしんどいと思います
  が、薬飲んで倒れるの防ぐためにしば 
  らく休みましょう。では、お大事
  に。」
軽く病院の先生に流され、呆然となる。
私…部活できないの…?!
゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚
私は起立性を甘く見すぎていた。
朝。
いつもは普通に起きれるのに起立性の症状を発症してからおもりを載せられたように重く、起きることが難しくなった。
それに、すぐにめまいや吐き気などが襲うようになった。
部活もできない。動かないとストレスがたまる。
 「あんだけしんどいって思ってた部活な
  のになぁ。」 
いざなくなると悲しい。
この体になってキャプテンを務めるのは難しくなった。
部員のみんなからの視線も痛くなった。
__私が悪いわけじゃないのに__
私がこの体になってから変わったことはまだある。
佐々本からLINEが来るようになったことだ。
毎日、毎日…。
正直うざいと思った。
『大丈夫?』って心配するLINEもあったけどそれ以上に
『今日も疲れたー』や『あしたテストやばい』だとか。
そんなことばかりだった。
佐々本は学校でもよく目が合うようになった。
あってはそらしあってはそらし……
何もできない部活中もたまに目があった。
佐々本は何を考えてるんだろう。
日に日に佐々本のことが気になっていった。







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