本当の恋を知った日。
_第3節_ホワイトクリスマス
起立性調節障害になってから3ヶ月。
12月も終わりに近づき、明日はクリスマス・イブだ。
そんなクリスマス・イブも終わろうとした時。
ブブブブッ
携帯がなった。
着信を見ると
 「ん…?佐々本?こんな時間に…えっ」
そこには『明日、午後2児に桜公園で待って 
る。体調悪かったら早めに言うよーに。』
と書いてあった。
午後2時にしてくれたのは朝が起きにくい私のためだろう。
゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚
クリスマスの日。外は雪が振りそうな雲行き。ホワイトクリスマスになるかもしれない。
 「さむーっ。」
白い息を吐きながら桜公園に来た。
まだ2時になってないのに佐々本は、そこにいた。
 「佐々本ー?」
 「うっ、上原」
寒いのか、佐々本の顔は真っ赤に染まっていた。
 「ごめんな。急に」
 「ううん。全然大丈夫だよ。」
そこで会話が途切れる。先にその静寂を破ったのは佐々本だった。

その時。雪が降り始める。
 「俺さ、上原の事がすきです。こんな俺 
  で良かったら付き合ってくれません    
  か?」
突然の告白。
なにこれ、こんなに嬉しいなんて…
知ってた。私が佐々本に惹かれてることぐらい自分が1番。
でも認めたくなかったんだ…
 「私、こんな体だし、迷惑かけるかもし
  れないし佐々本みたいにバスケうまく
  ないし…」
私の言葉を遮るように佐々本にぎゅっと抱きしめられた。
 「俺が、上原の不安も喜びも全部受け止
  めるから。安心しろよ。」
 「うん…」
涙が目から溢れる雪が降るクリスマス。
私達は長い間抱き合っていた。


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