また、部屋に誰かがいた
小島は恥ずかしさで小走りにショッピングセンターを出た。そして帰宅してから、またも手紙を書いた。

「あの呪文は恥ずかしいので、違うやつにしてもらえませんか?」

そして、その翌朝には返事が

「呪文は変更しました。ただ我々も資金的な事情で『大人の配慮』が必要です。次に書いた呪文でお願いします。できれば大きな声で」


小島は3度目の戦いに挑んだ。

「平和を脅かすテロリストめ!このサイボーグ・コジマが許さない!」

「また、お前か?暇なのか?」

そう言って、小島に対し冷ややかな目を向けるテロリストたちの前で、小島は変身用呪文を叫んだ。

「あなたの街のニッコリマート!ただいまキャベツひと玉98円!トマトひとパック138円!土日はポイント3倍で~す!」


見事、サイボーグに変身し、身構えた小島にテロリストは


「はぁぁぁ??」







「部屋に誰かがいた」




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