ノラネコだって、夢くらいみる
……ほら、目と鼻の先で同じようなことしてる連中がいる。カモになるものか。
「私のパパ、刑事でとっても厳しいんだけど。許してくれるかな。お兄さん、パパを説得してくれる?」
「え?...お父さん刑事なの?んんー、ちょっと用事思い出した。またね」
そういうと、男は行ってしまった。去り行く男の背中を見ながら舌を出してやる。
「ざまあみろって顔してる」
___?
やや右前方からこちらを見て笑っている男がいた。年は、20半ばくらいだろうか。
派手な柄物のシャツを着て、黒いハットをかぶり、黒いパンツを履いている。
長身、細身、おまけに小顔。黒縁(くろぶち)眼鏡が妙に似合う。
……今のやり取り、見られてたのかな。
「お前、黒猫みたいなやつだな」
「私のパパ、刑事でとっても厳しいんだけど。許してくれるかな。お兄さん、パパを説得してくれる?」
「え?...お父さん刑事なの?んんー、ちょっと用事思い出した。またね」
そういうと、男は行ってしまった。去り行く男の背中を見ながら舌を出してやる。
「ざまあみろって顔してる」
___?
やや右前方からこちらを見て笑っている男がいた。年は、20半ばくらいだろうか。
派手な柄物のシャツを着て、黒いハットをかぶり、黒いパンツを履いている。
長身、細身、おまけに小顔。黒縁(くろぶち)眼鏡が妙に似合う。
……今のやり取り、見られてたのかな。
「お前、黒猫みたいなやつだな」