縁〜サイダーと5円玉と君の靴ひも〜
なぜだか寂しい気持ちになりつつも、学校へと歩き始めた。


平凡な私の平凡な日々。


同じ制服を着た人たちが掃除機で吸い込まれるように、学校の門へと向っていく。


ぼんやりともやがかかっている景色の中を、私も流れに乗って門へと向かう。


門の前で、呼び止められては、髪が茶色いだのピアスをはずせだの・・・


どうでもいいやり取りを横目に通り過ぎていく。



「乃々夏、おはよ」


教室へ向かう階段の途中、後ろから声をかけられてふりかえる。


「あ、おはよ。凛子ちゃん」


私は自分の中の何かのスイッチを入れる。


凛子は不自然なほどの黒々としたカラコンにつけまつげで前が見えなさそうな目を頻繁に瞬きさせながら近づいてくる。


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