アナタの過ち



男は、私の地元から車で1時間ぐらいかかる遠い所に住んでいる。

待たされる私はだんだんと面倒くさくなる。

『まだ?』

「あと20分ぐらいです」

『遅い』

「すいません…土下座します…」

『どうでもいいから早く来て』

「わかりました…」

それから15分ぐらい経って待ち合わせ場所に着いたというメールが届いた。

家を出る。
今は朝の5:00。

朝っぱらから何やってるんだろう…と不眠症の私は思った。

まだ外は薄暗い。

若干の肌寒さを感じながら私は待ち合わせ場所へと向かった。

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