魔法×秘密



「それじゃ愛莉の席は彩月の横空いてるからそこにしようか。さつ…

「遅れてすいませーん!!!」


理子先生が彩月の名前を呼ぼうとした時、ドタドタッっと勢いよく誰かが教卓に突っ込んできた。


な、何?!



「星夜、お前また遅刻か。これで何度目だと思ってる」


「5度目?」


「いや、6度目だ。」


星夜と呼ばれた男の子はカッコよくセットされた茶色の髪に耳に光る小さなピアス

一目見だだけで分かる、この人絶対チャラい

見なかったことにして席に向かおうしたらガシッと腕を掴まれた。


なんとなく分かってはいたけど一応振り返る


やはり私の腕を掴んでいたのは星夜という人だった



『あの、離して頂けま…


「予想以上じゃん。」


『はい?』


「スゲータイプなんだけど」


『………』




「お前、俺と付き合ってみない?」


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