二回目の恋の始め方
付き合い初めて気付いた事がある
奏は意外と嫉妬深いらしい
意外とと言うか、ガッツリ本気で嫉妬深い
嫉妬深いし独占欲が半端ない事がわかる
そして笑顔が子供っぽい
私の大好きな笑顔だ
そして何より
凄く...凄く凄く...キス魔だ
初めて唇を奪われたのは付き合って直ぐだった
デートしようと言ってたのに二人ともモタモタしてて時間はあっという間に過ぎてデート処じゃ無かった。
家まで送ると言って効かない奏は凄く頑固だ
そしてコレはショックだから考えたくなかったけど
女の子の扱いが上手い
考える前に車道側を歩き、馴れた手付きで手を繋がれ吃驚する私だったけど
手を繋いできた本人の方が私以上に吃驚しており
手を繋いできたのは意識外で何時もそうしてたからつい繋いでしまったと言う感じだった
「...悪い」と謝ってきた奏は「手を繋ぎたいんだけど?」って聞いてきたから、少し恥ずかしかったけど「良いよ」と頷いた
そして、家の前に着き、突然ソレは起こった
「送ってくれてありがとう」と返す私にあろう事か奏は「どういたしまして」って言いながらチュッと軽いキスをして来たのだ
馴れた様に、何時もしてる様にやられ、胸がジクジクと疼く
コレは知ってる
怒りと言う気持ちだ
嫉妬深いのはどうやら奏だけでは無くて、私もだった
恋とは人をこんな気持ちにさせるらしい
恐らく奏は今まで私意外と付き合った事が有るんだと知った
知ったら酷く落ち込む私が居た
この唇を私以外が知ってる?手を繋いで、当たり前の様に笑う奏の姿を想像すると胸がムカムカした
キスをして何も返さない私を不審に思ったのか顔を覗き込んでくる奏
その顔見れば確かにと納得する
こんなに綺麗でカッコいい奏。女の子が放って置く筈が無い
それに比べ地味な私は何と見劣りする事だろう
前の彼女は可愛かった?綺麗だった?どんな子だった?と思えば堪らない気持ちにさせた
細やかな強がりでニッコリ笑い奏の首元を引き寄せ、頬にキスをすると「送ってくれてありがとう」って再び呟き家に入った
ソレは私の強がりだった
本当は凄く恥ずかしくて顔から火が出るかと思ったけど、何と無く悔しくて表情を繕った
ベットにダイブし悶える私を母がキナ臭く見つめてた
奏の今までの事が気になりモヤモヤする
直美に聞けば知ってるかな?って思ったけど、聞く勇気は無くてその日は奏と付き合う事になった報告をしただけに終わった
寝る前に奏から「もう寝た?」ってメールが送られて来たから「起きてるよ」って送り返した
「...俺も」って返ってくるから「知ってるし(笑)って返しといた」
最後に夢じゃないよな?って送って来るからつい...
「夢じゃないよね?夢かも」って送ったらソッコー電話が掛かってきた
「後でやっぱ無しは無しだから」と不貞腐れた声を出した奏が可笑しくて思わず笑う
そんな些細な事が凄く幸せだと思った
おやすみと言えば明日も迎えに行くって返ってくるから再び悶える
恋って実に不思議だ
こんなに幸せなのに凄く苦しい
こんな思いを奏もしてるのかと思えば再び胸が鳴る
子供な私はこの時直美に何が起こってたのか全く気付く事なく幸せに打ち震えていた
少しでも直美の異変に気付いていれば誰も傷付かずに済んだのかも知れない
奏は意外と嫉妬深いらしい
意外とと言うか、ガッツリ本気で嫉妬深い
嫉妬深いし独占欲が半端ない事がわかる
そして笑顔が子供っぽい
私の大好きな笑顔だ
そして何より
凄く...凄く凄く...キス魔だ
初めて唇を奪われたのは付き合って直ぐだった
デートしようと言ってたのに二人ともモタモタしてて時間はあっという間に過ぎてデート処じゃ無かった。
家まで送ると言って効かない奏は凄く頑固だ
そしてコレはショックだから考えたくなかったけど
女の子の扱いが上手い
考える前に車道側を歩き、馴れた手付きで手を繋がれ吃驚する私だったけど
手を繋いできた本人の方が私以上に吃驚しており
手を繋いできたのは意識外で何時もそうしてたからつい繋いでしまったと言う感じだった
「...悪い」と謝ってきた奏は「手を繋ぎたいんだけど?」って聞いてきたから、少し恥ずかしかったけど「良いよ」と頷いた
そして、家の前に着き、突然ソレは起こった
「送ってくれてありがとう」と返す私にあろう事か奏は「どういたしまして」って言いながらチュッと軽いキスをして来たのだ
馴れた様に、何時もしてる様にやられ、胸がジクジクと疼く
コレは知ってる
怒りと言う気持ちだ
嫉妬深いのはどうやら奏だけでは無くて、私もだった
恋とは人をこんな気持ちにさせるらしい
恐らく奏は今まで私意外と付き合った事が有るんだと知った
知ったら酷く落ち込む私が居た
この唇を私以外が知ってる?手を繋いで、当たり前の様に笑う奏の姿を想像すると胸がムカムカした
キスをして何も返さない私を不審に思ったのか顔を覗き込んでくる奏
その顔見れば確かにと納得する
こんなに綺麗でカッコいい奏。女の子が放って置く筈が無い
それに比べ地味な私は何と見劣りする事だろう
前の彼女は可愛かった?綺麗だった?どんな子だった?と思えば堪らない気持ちにさせた
細やかな強がりでニッコリ笑い奏の首元を引き寄せ、頬にキスをすると「送ってくれてありがとう」って再び呟き家に入った
ソレは私の強がりだった
本当は凄く恥ずかしくて顔から火が出るかと思ったけど、何と無く悔しくて表情を繕った
ベットにダイブし悶える私を母がキナ臭く見つめてた
奏の今までの事が気になりモヤモヤする
直美に聞けば知ってるかな?って思ったけど、聞く勇気は無くてその日は奏と付き合う事になった報告をしただけに終わった
寝る前に奏から「もう寝た?」ってメールが送られて来たから「起きてるよ」って送り返した
「...俺も」って返ってくるから「知ってるし(笑)って返しといた」
最後に夢じゃないよな?って送って来るからつい...
「夢じゃないよね?夢かも」って送ったらソッコー電話が掛かってきた
「後でやっぱ無しは無しだから」と不貞腐れた声を出した奏が可笑しくて思わず笑う
そんな些細な事が凄く幸せだと思った
おやすみと言えば明日も迎えに行くって返ってくるから再び悶える
恋って実に不思議だ
こんなに幸せなのに凄く苦しい
こんな思いを奏もしてるのかと思えば再び胸が鳴る
子供な私はこの時直美に何が起こってたのか全く気付く事なく幸せに打ち震えていた
少しでも直美の異変に気付いていれば誰も傷付かずに済んだのかも知れない