オオカミ御曹司に捕獲されました
「もうすぐトイレだから頑張って」

トイレに着くと、五十嵐さんは屈み込んで苦しそうに吐く。

「吐けば楽になるから大丈夫だよ」

五十嵐さんの背中をさすりながら優しく声をかける。

「……気持ち……悪い」

五十嵐さんが辛そうに肩で大きく息をする。

ミモザ……飲ませるんじゃなかったな。

次からは気をつけよう。

五十嵐さんの吐き気が治まったころ、店員が気をきかせてトイレまでタオルと水を持ってきてくれた。

「五十嵐さん、口の中気持ち悪いでしょう?これでうがいして」

俺が水の入ったコップを五十嵐さんの顔に近づけると、彼女はグッタリした顔でうがいをする。

うがいが終わると、俺は彼女の額の汗を拭った。

「気持ち悪いの治った?」
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