オオカミ御曹司に捕獲されました
恐る恐る後ろを振り返ると、左手にトレーを持ち、右手で私の椅子を支えている杉本君が眩しいほどの笑みを浮かべていた。
杉本君の後ろには彼と一緒に打合せしていた江口課長がいる。
打合せ……ずっとやってればよかったのに……。
「気を付けてよ」
杉本君が優しく私を注意して私の椅子を元に戻す。
「……ありがとう」
私は杉本君を警戒しながらとりあえずお礼を言う。
「隣いいかな?」
杉本君がニコニコ顔で言うと、私が返事をする前に絵里ちゃんがとびきりの笑顔で大きく頷いた。
「どうぞ、どうぞ」
「ちょ……待って絵里ちゃん!」
私は絵里ちゃんに待ったをかけるが、彼女は声を潜めて言った。
「梨花は邪魔するな」
杉本君の後ろには彼と一緒に打合せしていた江口課長がいる。
打合せ……ずっとやってればよかったのに……。
「気を付けてよ」
杉本君が優しく私を注意して私の椅子を元に戻す。
「……ありがとう」
私は杉本君を警戒しながらとりあえずお礼を言う。
「隣いいかな?」
杉本君がニコニコ顔で言うと、私が返事をする前に絵里ちゃんがとびきりの笑顔で大きく頷いた。
「どうぞ、どうぞ」
「ちょ……待って絵里ちゃん!」
私は絵里ちゃんに待ったをかけるが、彼女は声を潜めて言った。
「梨花は邪魔するな」