今夜、あなたの胸で……《完全版》
◇◇◇
「……み……彩未……」
「……ん……」
やさしく髪を撫でられながら呼ばれた声に、ゆっくりと重い瞼を上げる。
目の前には彼氏の悠貴(ユウキ)ではなくて、昨夜突然押し掛けてきた琉生の顔。
その瞬間、一気に目が覚めた。
「おはよう」
爽やかな笑顔を携えながらそう言う琉生に、わたしの鼓動はどきどきと激しく動き始めた。
「な、何でここにいるのっ!?」
昨夜琉生にはソファーで寝るように言って、別々に眠りについたはずなのに。
なぜか同じベッドの同じ布団の中で密着するように横になっていて。
「だって、さみぃんだもん」
「はあ?」
「ここだったら彩未の体温でほっかほか」
そう言いながら、わたしをぎゅっと抱き締めて髪に頬をすりすりしてくる琉生に、何も言えなくなってしまった。
「……み……彩未……」
「……ん……」
やさしく髪を撫でられながら呼ばれた声に、ゆっくりと重い瞼を上げる。
目の前には彼氏の悠貴(ユウキ)ではなくて、昨夜突然押し掛けてきた琉生の顔。
その瞬間、一気に目が覚めた。
「おはよう」
爽やかな笑顔を携えながらそう言う琉生に、わたしの鼓動はどきどきと激しく動き始めた。
「な、何でここにいるのっ!?」
昨夜琉生にはソファーで寝るように言って、別々に眠りについたはずなのに。
なぜか同じベッドの同じ布団の中で密着するように横になっていて。
「だって、さみぃんだもん」
「はあ?」
「ここだったら彩未の体温でほっかほか」
そう言いながら、わたしをぎゅっと抱き締めて髪に頬をすりすりしてくる琉生に、何も言えなくなってしまった。