心外だな-だって世界はこんなにも-
きっとさっきの授業中に、後ろの席の奴が投げてきたものが残っていたのだろうと思う。
ただ、これを見て、大根おろしと言った彼女の感性を俺は疑う。違う。大根おろしと言うよりは、ちりめんだ。
ただそれを否定するのもどうかと思った。つまらないし、頭のいい考えではない。本当に頭のいい奴は、「目には目を」という考えが真っ先に浮かんで、どう「目」を作るか考える。
「少なくともお前のような桜島大根には興味ない。」
彼女の足元を見ながらそう言ってやった。我ながら皮肉たっぷりのいい「目」だ。
しかし、この先は俺の予期せぬことが起きた。
彼女はその場にしゃがみこんで、泣き出してしまったのだ。