心外だな-だって世界はこんなにも-
青い時計
トイレにこもっていたい。
こんな身体なら、いっそのこと、カタツムリのように便器を担いで生きていたい。
というか、人間みんなトイレを担いで暮らせばいいんだ。犬や猫みたいにその辺で用を足せばいいんだ。
そうすれば、何回もトイレに行くなんてことに恥ずかしさとストレスを感じることはない。
こんなにトイレが近くて、一体この先どうやって暮らしていけばいい! 就職面接中に、電車の移動中に、恋人の家にいるときに、記録的な水不足で断水になったときに、トイレに行きたくなったら、どうすればいい!
何をするにも近くにトイレがないと心配になる。それがかえってストレスになって、そのストレスで病気の進行は加速する。
悪循環。悪循環。悪循環……。どんな病気よりもつらいんじゃないだろうか。