悲しみの涙を
隊士の寝かされている部屋に入ると私に気づいた人達は誰だ?という目で見る。


「私は岸本天望、医者です。この中で医術の心得がある方はどなたですか?」


私が尋ねると手を挙げたのは山崎さんだけだった。


「山崎です。医者ではないがある程度なら心得てある。」


「ありがとうございます。では山崎さんに手伝ってもらいます。あとの人は部屋の隅にいて下さい。」


勝手に話を進めていると土方さんは私の肩に手をかけて話しかける。


「どういうつもりだ?勝手な事をされては困るんだが」


振り返って真っ直ぐに土方さんを見る。


「さっきも言った通り私は医者です。私ならこの隊士を助けれると言ってるんです!」


「…それを信用しろと?」


「はい。早くしないと手遅れになりますよ?」


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