悲しみの涙を
「灯りを持ってきました!」


さっきの隊士が灯りを部屋に置いていく。


「ありがとうございます」


まだ暗かったが時代が時代のためこれでやるしかないと思い、手袋をはめ手術の準備をする。


「終わりました。」


山崎さんは私の横に道具を置き患者を挟んで向かい合うように座る。


「では治療の説明をします。」


私の言葉にその場にいる人は緊張した面持ちになる。


「…右の胸から左の脇腹の手前までを切られていますが、幸いな事に内臓に損傷はありません。痛みで疲弊しないよう麻酔をしました。よって、まず止血を行い終わり次第傷口を縫っていきます。」


言い終わると布を使って止血を行う。


「…すごい、血が止まった!」


止血ができないと思っていた山崎さんは驚きの声をあげる。


私は糸を使って丁寧に且つ速く傷口を塞ぐ。



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