君依存
汗をぬぐいながら体育館を出ると、心地のいい風が頬を触った。

背伸びをしながら、トイレのほうに行こうと歩き出すと後ろから声をかけられた。

聞き覚えのない声に驚きながら振り返ると、そこには先ほど見かけた一年の男子が立っていた。

「あの、遠藤先輩、ですよね」

どうして、一年の男子が自分の名前を知ってるんだろうと思いながらも「そ、そうだけど」と声を出していた。

「やっぱり」

彼は、核心があって声をかけたわけではなかったらしい。

首を傾げているふみかの前に立った一年の男子は「湊先輩の彼女さん」と言った。
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