君依存
岳にタオルを渡しながら、視線はふみかに向けられている。

「完璧に見下されてるね」

「ははは……だね」

「あんたはいかなくていいの?」

「マネージャーだから、自然だよね……タオルの渡し方とか……」

ふみかは、先ほどの岳とのやり取りが頭から離れなかった。

どうして本条君と話していたこと、本当のことを言えなかったんだろう……嘘をついてしまった自分が嫌で、まともに岳を見ることが出来なかった。

「どした?」

「え?」

「ため息なんかついて」

無意識のうちにため息をついていた。

「こ、これからの試合に緊張してるんだよ」

適当にごまかした。
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