さよならはまたあとで

後夜祭が始まると、私は渚と七瀬に訳を話して、昼間、律太と待ち合わせる予定だった場所に向かう。

ベンチに座り、スマホの画面を開く。

相変わらず彼からの連絡はこれっぽっちもなかった。

あと15分後に花火が始まる。

花火くらい一緒に見たいなぁなどと考えていると、自然と睡魔が襲ってきた。

本当に今日は疲れた。

そして、寂しかった。

色々な人の優しさを感じる一方で、ずっと心の隅に残って居たのは律太のことばかり。

まるで律太が好きみたいだ。

でもきっと、それは勘違いで、私は未だに燈太と律太を自分の中で分け切れていないだけなのだろうと思い直す。
< 130 / 256 >

この作品をシェア

pagetop