さよならはまたあとで
それから間もなく、店員が白くて上品な皿に乗ったクレープを二皿持ってきた。

クレープはとても温かくて、甘酸っぱいラズベリーソースが、フルーツやクリームの甘さを引き立てていた。

私たちは会話…というよりは律太が一方的に喋っているだけだったけれど、それらしいことはしていたと思う。

皿とコップが空になると、彼は立ち上がった。

彼は、私よりも先に伝票を手に取ると、そのままレジへと進んでいった。

飲み物のお金を払うと、彼は何食わぬ顔をして店を出る。


「ねぇ!芹崎君!…お金、払うよ」


後を追いかけてきた私がそう言った。


「いいよ、そのくらい。だったらさ、」


彼は振り返る。
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