さよならはまたあとで

「そんな顔で言われても、説得力ないよ」


律太の声が聞こえた。


「別に、一人が好きなら構わない。…でも、俺にはとてもそうは見えない。」


私の肩がピクリと動く。


「一人であんまり抱え込むなよ。

俺には今の優恵ちゃん、すごく苦しんでるように見える。

俺でよければ話聞くし。俺、こう見えて純粋だから、実は優恵ちゃんは魔法使いでしたって言われても信じる自信がある。

だからさ…優恵ちゃん…?」


気がつくと私は声を上げて泣いていた。

ワイシャツの袖で、あふれる涙を拭う。

止まれ!止まれ!

そう念じても、決して止まることはなかった。

律太は驚いた顔をして、私の方へ走り寄った。
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