きらきらふわり
どうして突然声を掛けられたのか分からなかったけど、吸い込まれるようにふらふらと彼に近付いた。


「ここ座って」


きらきら眩しいくらい光って見える彼は、ベンチの自分の隣へと私を誘導した。

抵抗するって事を思いつくことすらなく、私はそこに腰掛ける。

座って顔を上げると、さっきの図書館での彼が出てきて、きらきらの彼の横に座る私を見付け、一瞬ハッとした顔を見せ、すぐにまた中へと入って行った。

ああ、獲物を逃がしてしまった。


「好きなのを遠慮せずにどうぞ」


きらきらはそう言うと、白いビニール袋から次々と色んなパンを出してベンチの開いたスペースに並べ出した。

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