きらきらふわり
「こんなに沢山どうしたんですか?」


ときめきの余韻を振り払うように首をニ三度横に振ってから尋ねると、彼は照れくさそうに下唇をちょっとだけ噛むようにして笑い、肩をすくめた。


「俺、パン屋に行くとつい買い過ぎちゃうんだよね。ほら、パン屋のパンって包装とかしてなくてむき出しだから、もうなんか全部うまそうでさ。きらきらして見えてさ。こんな食えないのに」

そう言って恥ずかしそうに右手の中指で目尻をポリポリかいてるあなたが。

木漏れ日の下、屈託なく私に笑いかけるあなたの方がきらきらしてますから!

なんて心で叫ぶ自分がいて。

どうしたの私。

この人馬鹿よ。絶対馬鹿よ。パン屋で必要以上にパンを買い、見知らぬ私にそれを分け与えようとしてるなんて、間違いなく馬鹿よ!



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