きらきらふわり
なのに。

きらきらした瞳は思った以上に手ごわくて。

ただ、きらきらしてて。


「どうぞ」


私をじっと見て、撫でられた猫みたいにふにゃりと笑い、メロンパンを差し出してきた。


「あ、ありがとう」


得意の笑顔を返すことも忘れ、私は戸惑いながらメロンパンを受け取ることしかできなかった。

開き直り、袋から出して噛り付く。

外側はサクサクしてて、中はしっとりしたメロンパン。


「おいしい……」


私が思わず呟くと、彼の肩が私の肩に触れる程、いきなり身を寄せてきた。


「じゃ一口ちょうだい」


そう言ったかと思うと、私が手にしたままのメロンパンにがぶりと噛り付いた。

その時一口が大きすぎて、私の親指に彼の唇が触れた。


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